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解剖を中心とした脳神経手術手技
前交通動脈瘤の手術—解剖を中心とした考察
著者: 小林茂昭1 一之瀬良樹1 杉田慶一郎1
所属機関: 1信州大学脳神経外科
ページ範囲:P.235 - P.240
文献購入ページに移動前交通動脈瘤は頭蓋内脳動脈瘤の30-40%を占める.その部位が深部にあり,頭蓋底のほぼ正中部にあるということ,ならびに4本の親血管をもつという特徴がある.また視床下部に近いため技術的にも非常に困難な部位にある動脈瘤である.後部循環系の動脈瘤で最も困難とされる脳底動脈分岐部動脈瘤が深部にあること,親血管が5本で,まわりがすべて重要組織であるということと対比すると前交通動脈瘤は技術的にはこの動脈瘤に匹敵すると考えられる.前交通動脈瘤に対するアプローチとして,pterional approachとinterhemisphericapproachがあるが,本論文では両アプローチに関する一般的考察を行い,次いで前交通動脈瘤のsubtypeについて言及する.
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