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症例
脊髄症状で発症したvon Hippel-Lindau病の1例
著者: 中里信和1 溝井和夫1 大山秀樹1 米満勤1 亀山元信1 鈴木二郎1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科
ページ範囲:P.281 - P.286
文献購入ページに移動von Hippel-Lindau病は,網膜・小脳の他に脊髄や腹部臓器にも血管芽腫などの病変を有し,多彩な症状を呈することが知られている6,7,11)が,本病における脊髄症状の出現頻度は4-6%程度とされ,眼症状や小脳症状に比べて稀である6,7). 今回われわれは,脊髄症状のみで発症したvon Hip—pel-Lindau病の1症例を経験した.本症例は脊髄に多発血管芽腫と脊髄空洞症を有しており,両者の因果関係や診断上の問題点などについて若干の考察を加えたので報告する.
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