icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻3号

1987年03月発行

文献概要

症例

自然消失した小脳橋角部くも膜嚢胞の1例

著者: 高木清12 佐々木富男1 馬杉則彦1

所属機関: 1関東労災病院脳神経外科 2現籍 脳神経外科東横浜病院

ページ範囲:P.295 - P.299

文献購入ページに移動
I.はじめに
 頭蓋内くも膜嚢胞は,片麻痺や痙攣発作などの神経症状を呈したり,頭蓋内圧亢進症状を呈することもあるが,CTスキャンの導入により,軽傷頭部外傷や頭痛などを主訴とする患者に,偶然発見されることも多くなった3,8,14,17).しかしその自然経過については十分検討されているとはいえない.
 われわれは,顔面神経麻痺を主訴とした小脳橋角部のくも膜嚢胞で,経過観察中に自然消失した1例を経験し,本疾患の自然経過および治療方針を考える上で極めて示唆に富む症例と考えられたので,若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?