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研究
高齢者脳動脈瘤治療の問題点
著者: 岡一成1 黒松千春2 高木東介3 前山隆太郎4 福井仁士1 北村勝俊1
所属機関: 1九州大学脳神経病研究施設外科 2九州厚生年金病院脳神経外科 3浜の町病院脳神経外科 4佐賀県立病院好生館脳神経外科
ページ範囲:P.375 - P.379
文献購入ページに移動わが国の平均寿命は年々伸び,男女とも世界一の長寿国となった.厚生省の発表では,脳卒中死亡率は心疾患についで第3位になった.これは脳卒中治療に携わっている者にとっては朗報である.高齢者社会になるとともに,ただ単に高齢のため手術の適応とはならないとはいえなくなってきた.特に高齢者の脳動脈瘤に対する手術には問題点が多いと考えられる.高齢者脳動脈瘤の手術成績は若年者に比べて悪いとする報告1,5,12)が多いけれども,少数ながら術中,術後を慎重に処置すれば若年者と同じ扱いでよいとする報告2,6)もある.
われわれはCT導入後に入院してきた脳動脈瘤患者を高齢者(65歳以上)と若年者に分け,高齢者の転帰を左右する問題点がどこにあるのか検討したので報告する.
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