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研究
腫瘍性脳浮腫の検討—手術治療後の局所プロトンT1値経時変化の比較
著者: 吉田和雄1 稲尾意秀1 佐生勝義1 茂木禧昌2 金桶吉起2 古瀬和寛1
所属機関: 1中津川市民病院脳神経外科 2中津川市民病院脳神経内科
ページ範囲:P.389 - P.395
文献購入ページに移動magnetic resonance-CTは近年著しい発展を遂げ,イメージング技術においてはX線CTをしのぐまでに達している.一方,MR法では,T1,T2などの緩和時間値が主要な構成パラメーターをなしており,その値の変化は生体内の水の分布や動態に深く関連する7)とされる.特にT1値は組織含水量と密接に関連し,病態の消長を示す指標として用いられる可能性を持っている.
われわれはこれまでMR法で得られる所見の基礎的理解のために,種々の頭蓋内疾患に対して経時的にMR検査を施行し,局所病態と対応した緩和時間値(T1)の変化を検討してきた11,12,17).今回,脳腫瘍症例について腫瘍および周囲脳組織が手術治療によりどのように変化するかをT1値をparameterに検討した.特に本研究では,腫瘍周囲脳組織における変化に注目し,T1値推移の治療効果や病態変化の評価における意味について考察した.
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