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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻5号

1987年05月発行

文献概要

研究

中大脳動脈狭窄に対するSTA-MCA bypassの効果

著者: 後藤泰伸1 米川泰弘13 半田肇12 滝和郎13 小林映13

所属機関: 1事京都大学脳神経外科 2現籍 浜松労災病院 3現籍 国立循環器病センター

ページ範囲:P.531 - P.534

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I.はじめに
 虚血性脳血管障害に対する血行再建術として微小血管吻合術11)が行われるようになって約20年が経過した.手術適応の問題,術後の長期予後に関しても次第に明らかになりつつある.術後のCBFの推移,手術に伴う合併症12)の実態も報告されているが,最近ではこれらのことをふまえ,両側一期STA-MCAバイパス手術なども行われるようになった.
 しかし,術後狭窄病変が変化し,閉塞に陥り臨床的に悪化したもの,逆に狭窄の緩解するもののあることが注目を集めている1,3,4,6,7).またco-operative study10)では,M1領域においては,内科的治療に比して外科的治療が約5年間のfollow-upで有意に劣ることが報告された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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