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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻6号

1987年06月発行

文献概要

症例

T cell type頭蓋内原発性悪性リンパ腫の1例

著者: 桑田俊和1 船橋利理1 板倉徹1 宮本和紀1 西口孝1 林靖二1 駒井則彦1

所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.657 - P.661

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I.はじめに
 頭蓋内原発性悪性リンパ腫は比較的稀な疾患とされてきたが,近年X線CTなどによる診断技術の向上および免疫抑制剤の使用などにより報告例が増加する傾向にある.また最近,悪性リンパ腫を免疫学的に分類しようという試みがなされており,これに基づいたいくつかの報告例があるが,頭蓋内原発性悪性リンパ腫のほとんどがB cell typeであり4,7,18,25),T cell type lymphomaはわずかに2例の報告があるのみである11,23)
 今回われわれは,免疫組織化学的検索によりT celltypeと診断し,興味あるCT所見を呈した頭蓋内原発性悪性リンパ腫1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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