文献詳細
文献概要
研究
脊髄髄内Cystic lesionの診断—Delayed CT myelographyとMRIによる検討
著者: 井須豊彦1 岩崎喜信1 秋野実1 阿部弘1 田代邦雄2 宮坂和男3 斉藤久寿4 野村三起夫4
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学神経内科部門 3北海道大学放射線科 4札幌麻生脳神経外科病院
ページ範囲:P.725 - P.730
文献購入ページに移動脊髄くも膜下腔内へ注入された造影剤が脊髄内へ流入する所見がdelayed CTMにて得られる疾患としては脊髄空洞症がよく知られているが1,2,6,8,13),近年,頸部椎間板障害例においても同様な所見がみられることが報告されており8), delayed CTMは脊髄内病変を検索する有用な検査法と考えられる.一方,MRIの登場により,脊髄空洞症は非侵襲的に,容易に診断されるようになり4,5,9-11,14,15,17),脊髄空洞症の診断は飛躍的な進歩をとげている.今回われわれは,delayed CTMにて,髄内病変を認めた種々の脊髄疾患に対してMRIを施行し,両者の所見を比較検討したので報告する.本報告では,特にdelayed CTM上認められた髄内病変の病態像に関して検討を加えてみた.
掲載誌情報