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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻7号

1987年07月発行

文献概要

研究

誘発電位による脳ヘルニアの病態把握ならびに予後判定に関する実験的研究

著者: 高家幹夫1 森竹浩三1 小西常起1 諏訪英行1 平井収1 半田肇12

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2現籍 浜松労災病院

ページ範囲:P.743 - P.749

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I.はじめに
 脳卒中や頭部外傷などによる重症意識障害患者に対しては,生命の基本的な維持中枢である脳幹機能の客観的モニターが必要となる.このような目的のためにすでに誘発電位法の有用なことが報告されているが,判定基準などに関しては必ずしも一致した見解が得られておらず,一般化するには至っていない.本研究では成猫を用い,天幕上硬膜外バルーン法による頭蓋内圧亢進モデルを作成し,その際の各種誘発電位,頭蓋内圧,瞳孔所見を経時的に観察した.これらの相互の関係を分析することにより,頭蓋内圧亢進時の脳幹機能モニター法として誘発電位法の有用なパラメータを求めるとともに,その信頼性についても検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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