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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻7号

1987年07月発行

文献概要

症例

脳内木片異物の3例—そのCT診断と治療方針について

著者: 藤本俊一13 小沼武英1 天笠雅春2 奥平欣伸2

所属機関: 1仙台市立病院脳神経外科 2市立酒田病院脳神経外科 3現籍 東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.751 - P.756

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I.はじめに
 頭蓋内木片異物の診断は頭部単純写のみでは正確を期し難く,CT scanが有用である.しかし木片の場合,通常のCT撮影条件では空気との鑑別が困難で,画像処理条件を変える必要がある.今回われわれは3例の脳内木片異物の症例を経験したが,うち1例は経鼻的に脳室まで木片が刺入し,気脳症を合併して空気と木片の鑑別に苦労した.他の2例は経眼窩的に刺入した症例であったが,これらを呈示し,診断上の問題点および異物の処理法につき検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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