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症例
Detachable balloonによるTrappingを行った海綿静脈洞部内頸動脈瘤の1症例
著者: 石川達哉1 中川翼1 宮町敬吉1 阿部弘1 宮坂和男2 竹井秀敏2 阿部悟2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科
ページ範囲:P.759 - P.763
文献購入ページに移動直達手術不可能な内頸動脈瘤の治療には,種々の試みがなされてきた.代表的な治療法として,carotid liga—tion+STA-MCA bypassが行われてきたが,問題点も数多く指摘されている6,8,11).最近,detachable balloontechniqueを用いた内頸動脈のtrappingが新しい治療法として注目されるようになってきた1-3,9,12).しかし,端ら7)の統計によると,本邦ではcarotid ligation 137例中balloonによるものはわずかに2例である.
今回われわれは海綿静脈洞部内頸動脈瘤に対し,de—tachable balloonを用いて内頸動脈のtrappingを行った1症例を経験したので,治療上の問題点について若干の文献的考察を加えて報告する.
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