icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻8号

1987年08月発行

文献概要

研究

Pterional approachによる脳底動脈瘤手術—特に内頸動脈内側からの接近法の可能性について

著者: 長沢史朗1 鄭光珍1 米川泰弘1 半田肇12

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2現籍 浜松労災病院

ページ範囲:P.831 - P.835

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳底動脈末梢部動脈瘤に対して1961年Drakeが最初の手術成功例を報告して以来subtemporal approachが唯一の手術法として多くの症例に用いられてきた.1975年Yasargilら10)によりfrontolateral sphenoparietal(or"pterional")approachによる方法が発表され,この手術法が有するいくつかの利点のために,最近は同部の動脈瘤に対して使用される頻度が増加している.
 脳底動脈末梢部動脈瘤に対してpterional approachが用いられる場合には,内頸動脈の外側からの接近法(lateral to the carotid artery medial to the oculomotornerve9),retrocarotid approach medial to the 3rdnerve4),conventional approach behind the carotidartery5)が一般的であり,視神経と内頸動脈との間からの接近法(between the carotid artery and optic nerve5),9),via the optic-carotid triangle4))の可能性は著しく低く,数%といわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?