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研究
Pterional approachによる脳底動脈瘤手術—特に内頸動脈内側からの接近法の可能性について
著者: 長沢史朗1 鄭光珍1 米川泰弘1 半田肇12
所属機関: 1京都大学脳神経外科 2現籍 浜松労災病院
ページ範囲:P.831 - P.835
文献購入ページに移動脳底動脈末梢部動脈瘤に対して1961年Drakeが最初の手術成功例を報告して以来subtemporal approachが唯一の手術法として多くの症例に用いられてきた.1975年Yasargilら10)によりfrontolateral sphenoparietal(or"pterional")approachによる方法が発表され,この手術法が有するいくつかの利点のために,最近は同部の動脈瘤に対して使用される頻度が増加している.
脳底動脈末梢部動脈瘤に対してpterional approachが用いられる場合には,内頸動脈の外側からの接近法(lateral to the carotid artery medial to the oculomotornerve9),retrocarotid approach medial to the 3rdnerve4),conventional approach behind the carotidartery5)が一般的であり,視神経と内頸動脈との間からの接近法(between the carotid artery and optic nerve5),9),via the optic-carotid triangle4))の可能性は著しく低く,数%といわれている.
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