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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻8号

1987年08月発行

文献概要

症例

内頸動脈硬化性変化に伴う視神経Vascular compression neuropathy

著者: 野中雅12 上出廷治1 大滝雅文1 田辺純嘉1 端和夫1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科 2現籍 帯広協会病院脳神経外科

ページ範囲:P.861 - P.866

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I.はじめに
 脳腫瘍,水頭症,動脈瘤など視交叉部病変が視力視野障害を呈することはよく知られているが,稀に硬化性変化により蛇行,拡張した内頸動脈により視神経が直接圧迫され同様の症候をひき起こすことが報告されている.こうした視神経のvascurar compression neuropathyは,診断技術の進歩した今日でも術前の確定診断は必ずしも容易ではない.したがって,手術時にはすでに視神経萎縮を呈しているものが多く,手術成績も良好とはいえなかった.われわれは,本症の神経放射線学的診断法を工夫し,視束管開放術とともに,内頸動脈転移などにより視神経に対し直接的減圧を試みた3症例を含む4症例につき,過去の文献例を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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