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研究
脊髄髄内腫瘍に対する術中超音波診断装置の使用経験
著者: 井須豊彦1 岩崎喜信1 今村博幸1 秋野実1 阿部弘1
所属機関: 1北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.947 - P.954
文献購入ページに移動近年における神経放射線学的診断の進歩により,脊髄髄内腫瘍の診断は比較的容易となり,さらにmicrosur—gical techniqueの向上により腫瘍摘出も安全に行われるようになってきた1,6,20).術前検索にてcystとtumorの鑑別が可能なことが多いが,手術時,腫瘍実質部分とcyst部分を鑑別し,腫瘍の拡がりを正確に診断することは,腫瘍摘出を安全に行うために,必要と考える.このため,何らかの術中モニターの重要性が注目されてきている.われわれは,過去5年間に18症例の脊髄髄内腫瘍を経験し,良好な手術結果を得ているが,術中超音波診断装置では腫瘍に合併したcystの診断がより詳細に可能であり,腫瘍の局在診断に非常に有用であった.今回われわれは,脊髄髄内腫瘍に対する術中超音波診断の有用性を報告するとともに種々の問題点について言及する.
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