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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻9号

1987年09月発行

文献概要

研究

心虚血を伴った脳虚血患者に対する血行再建術

著者: 新島京1 米川泰弘1 滝和郎1 半田肇2

所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科 2浜松労災病院

ページ範囲:P.957 - P.962

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I.はじめに
 脳虚血症状を呈する患者のなかには,狭心症発作などの心虚血を合併するものもある.このような症例では,脳血行だけでなく冠血行の再建も必要な場合がある.従来,coronary artery bypass grafting(CABG)をcarotidendarterectomy(CEA)と併せて行うことはあったが,extracranial-intracranial(EC-IC)bypassと併用した報告はほとんどない1,4,7,12)
 このたびわれわれは,EC-IC bypassとCABGの両者が必要と考えられる症例では,いずれを優先して行うべきかを検討した.さらに,minor strokeとunstableanginaを合併する症例,およびRINDとmyocardiacinfarctionを合併する症例の2例に対し,実際にまずEGIC bypass,次いでCABGの順にtwo-stageに分けて脳・心の血行再建術を施行し,良好な結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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