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研究
心虚血を伴った脳虚血患者に対する血行再建術
著者: 新島京1 米川泰弘1 滝和郎1 半田肇2
所属機関: 1国立循環器病センター脳神経外科 2浜松労災病院
ページ範囲:P.957 - P.962
文献購入ページに移動脳虚血症状を呈する患者のなかには,狭心症発作などの心虚血を合併するものもある.このような症例では,脳血行だけでなく冠血行の再建も必要な場合がある.従来,coronary artery bypass grafting(CABG)をcarotidendarterectomy(CEA)と併せて行うことはあったが,extracranial-intracranial(EC-IC)bypassと併用した報告はほとんどない1,4,7,12).
このたびわれわれは,EC-IC bypassとCABGの両者が必要と考えられる症例では,いずれを優先して行うべきかを検討した.さらに,minor strokeとunstableanginaを合併する症例,およびRINDとmyocardiacinfarctionを合併する症例の2例に対し,実際にまずEGIC bypass,次いでCABGの順にtwo-stageに分けて脳・心の血行再建術を施行し,良好な結果を得たので報告する.
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