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文献概要
症例
短期間に自然消失をきたした脳動静脈奇形
著者: 高野晋吾1 能勢忠男1 牧豊1 篠原明2 久木田親重2
所属機関: 1筑波大学脳神経外科 2秦外科病院脳神経外科
ページ範囲:P.991 - P.996
文献購入ページに移動脳動静脈奇形(arteriovenous malformation,以下AVMと略す)の自然消失例の報告は,Hook, Johansonら(1958)1)により初めてなされて以来,これまでに文献上20例2,3,5,7-9,12-15,17-19,22,23,29)にすぎない.
今回著者らも,脳内出血で発症し,これまでの報告とは異なり極めて短期間でAVMが脳血管造影(以下AGと略す)上消失し,かつ手術によりAVMの血栓化が確認された症例を経験したので,これまでの報告例と合わせて文献的考察を加えて報告する.
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