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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科15巻9号

1987年09月発行

文献概要

症例

Prolactinoma中にRathke's cleft cystが認められた1例

著者: 池田秀敏1 新妻博1 藤原悟1 鈴木二郎1 笹野伸昭2

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2東北大学第二病理

ページ範囲:P.999 - P.1003

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I.はじめに
 Rathke's cleft cystは,嚢胞壁が盃細胞を混じえた繊毛円柱上皮,あるいは重層扁平上皮から成ることはよく知られている.Kepes7)は下垂体腺腫内にこのようなRathke's cleft cystが存在する例について,下垂体tran—sitional cell tumorの概念を提出した.今回われわれはprolactinoma内に大きなRathke's cleft cystを伴っていた症例を経験し,腺腫細胞の中のフィラメント構造物の性状を免疫組織化学的に検討した結果,Kepesのいうtransitional cell tumorの概念に多少の疑義を感じたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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