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症例
Glioblastomaと他臓器癌の重複腫瘍
著者: 小林達也1 高橋立夫1 田中孝幸1 建石徹2 三浦重人3
所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2名古屋大学老年科 3愛知県がんセンター外科
ページ範囲:P.1011 - P.1017
文献購入ページに移動最近,癌の診断法の進歩により治癒する患者がふえてくるにしたがって,重複癌(prirnary multiple cancer)に対する関心が高まっている13).
一般に重複腫瘍は,異なった腫瘍が同時期に存在しているものを同時性(synchronous),時期を異にする場合を異時性(heterochronous)と呼び,その期間が1年以内を同時性,それ以上を異時性とすることが多い8,15,16).また,この発生のメカニズムは不明であるが,癌発生の根本問題を含んでいるようであり興味がある.
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