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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻10号

1988年09月発行

文献概要

症例

窓形成した椎骨動脈の圧迫により副神経麻痺を来した1例

著者: 北川道生1 中川翼1 北岡憲一1 小林延光1 石川達哉1 永島雅文1

所属機関: 1釧路労災病院脳神経外科

ページ範囲:P.1173 - P.1177

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I.はじめに
 脳血管造影法の手技が確立されて以来,種々の脳血管奇形が偶然に発見される機会が多くなってきたが,その中で椎骨動脈の窓形成は少なからず経験される脳血管奇形の1つである.
 われわれは窓形成した椎骨動脈が副神経を圧迫し,その結果胸鎖乳突筋の萎縮を来して斜頸となった極めて稀な1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.窓形成そのものが神経症状発現に関与したという報告は見当たらず,本症例が第1例目と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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