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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻10号

1988年09月発行

文献概要

症例

脊髄Melanotic schwannomaの1例

著者: 飯塚秀明1 中村勉1 角家曉1

所属機関: 1金沢医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1199 - P.1205

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I.はじめに
 神経系に発生するpigmented tumorの多くは原発性及び転移性黒色腫であるが,稀にメラニン色素を腫瘍内に含むいわゆるmelanotic variants of certain types oftumors8,11)として,melanotic meningioma8,11),melano—tic medulloblastoma8,11),pigmented neuroectodermaltumor of infancy25),melanotic schwannoma2,4,16,19,22)などが報告されている.このうち,melanotic schwan—nomaは,末梢神経や神経節由来の皮膚,軟部組織腫瘍として知られ3,6,10,14,24)、しばしば悪性の経過をたどり悪性黒色腫などとの鑑別が問題とされるが6),頭蓋内や脊柱管内に発生した症例の報告は少ない.
 われわれは,下位胸椎椎管内外にdumbbell状に発育伸展したmelanotic schwannomaの1例を経験したので文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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