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症例
両側内頸動脈形成不全に合併したCarotid-SCA anastomosis—後交通動脈—後大脳動脈分岐部脳動脈瘤破裂により発症した1例
著者: 奥野孝1 西口孝1 林靖二1 宮本和紀1 寺下俊雄1 板倉徹1 森脇宏1 駒井則彦1
所属機関: 1和歌山県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1211 - P.1217
文献購入ページに移動persistent primitive trigeminal artery(PPTA)は,胎生期脳血管遺残のうちで最も多く,脳血管撮影では,0.1-0.2%の頻度である14).内頸動脈—上小脳動脈吻合は,脳底動脈と直接吻合せず一側上小脳動脈に吻合する,PPTAのvariant typeであり,その報告が散見される1,19).
一方,内頸動脈形成不全は,Huber8)によると,内頸動脈遠位部の非動脈硬化性狭窄性病変であり,いままでに数例の報告があるのみである2,4,5,9,11,16).
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