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研究
実験的グリオーマの脊髄播種巣の進展様式に関する形態学的研究
著者: 鳴海新1 村上峰子1 村上寿治1 小保内主税1 七海敏之1 菊地康文1 切替典宏1 金谷春之1
所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.1261 - P.1266
文献購入ページに移動Meningeal gliomatosis(MG)は,悪性脳腫瘍の治療成績の向上による患者の生存期間の延長とともに,増加する傾向にあるが,その治療は非常に困難で,いまだに効果的な治療法は確立されていないといえる.このような予後不良な病態に対する治療法の研究に有用な実験モデルとして,吉田ら6)はMG modelを開発し,種々の利点を挙げている.
一方,悪性glioma髄腔内播種の成立には腫瘍細胞の遊離,着床,進展などの機転が考えられているが,その病態に関しての超微細的研究は著者らが渉猟し得た限りでは見当らない.今回著者らは吉田ら6)と同様のMGmodelを作成し,脊髄に形成された播種巣の進展様式について光顕および走査型,透過型電子顕微鏡にて観察し,若干の知見を得たので報告する.
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