icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻11号

1988年10月発行

文献概要

症例

脳血管CTにてスクリーニングされた未破裂脳動脈瘤の同胞例

著者: 国塩勝三1 久山秀幸1 浅利正二1 西本詮1 難波真平2 小島啓明3

所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2岡山労災病院脳神経外科 3金田病院外科

ページ範囲:P.1267 - P.1271

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳動脈瘤の家族発生の報告は比較的少なく,しかもそれらは,すべてクモ膜下出血にて発症したものであり,家族歴に脳動脈瘤を有さず,脳血管病変のスクリーニングという手段にて発見された家族性未破裂脳動脈瘤の報告は,検索し得た限り文献上ではみられない.
 われわれは,一般外来受診者に非侵襲的な脳血管CTを応用し,1987年2月より1988年1月までに金田病院脳神経外科において脳血管CTを施行した170例のうちに5例(6個)の未破裂脳動脈瘤を経験した.今回,そのなかに未破裂にて発見された脳動脈瘤の同胞例を経験したので,家族性脳動脈瘤に関して若干の文献的考察を加えて報告するとともに,このような症例における脳血管CTの有用性についても言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?