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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻11号

1988年10月発行

文献概要

症例

術後出血をくり返したHemophilia Bの1症例

著者: 小松洋治12 成島浄1 小林栄喜1 能勢忠男2 牧豊2

所属機関: 1筑波記念病院脳神経外科 2筑波大学脳神経外科

ページ範囲:P.1281 - P.1285

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I.はじめに
 脳動脈瘤破裂で発症し,術後に脳内血腫,さらには硬膜外血腫と奇異な出血を繰り返した症例を経験した.術前の出血凝固系検査には異常なかったが,その後の精査の結果凝固第9因子の低下がみられ軽症型血友病B罹患者であると思われた.軽症型血友病は自発出血を生じないことに加えて,一般の出血凝固系検査に異常を示さないことがあるので臨床上常に留意すべきであり,術後出血の原因としても考慮すべき病態であると痛感されたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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