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症例
頭部外傷後脳内出血を繰り返したCerebral amyloid angiopathyの1例
著者: 湧井健治1 瀬口喬士1 黒柳隆之1 酒井輝夫2 田中雄一郎3 上條幸弘3 塩沢全司4
所属機関: 1瀬口脳神経外科 2瀬口放射線科 3信州大学医学部脳神経外科 4山梨医科大学第三内科
ページ範囲:P.1287 - P.1291
文献購入ページに移動Cerebral amyloid angiopathy(以下CAA)は髄膜,大脳皮質の血管へのアミロイド物質の沈着であり,加齢とともに出現頻度を増す脳の老人性変化である.近年正常血圧高齢者の多発性脳内出血及び虚血性脳血管障害の原因として重要視されている.確定診断はアミロイド物質の血管壁における証明による.頭部外傷後短期間に皮質下出血を繰り返し,バイオプシーにて確診した症例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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