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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻11号

1988年10月発行

文献概要

症例

外傷性眼球離脱—症例報告と頭蓋内合併症の発生機序に関する考察

著者: 鈴木範行1 藤津和彦1 田中直樹1 関野典美1 桑原武夫1 湯田兼次2

所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科 2横浜市立大学眼科

ページ範囲:P.1293 - P.1297

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I.はじめに
 眼球が眼窩内から外へ抜け出てしまう眼球脱臼や眼球離脱は,顔面外傷1,4,8,10,12,16,20)や精神病患者の自己摘出3,6,7,9,)によって生じることがあるが,その報告は稀である.われわれはけんかで左眼球をくり抜かれたことが予想され,クモ膜下出血,脳血管攣縮,脳梗塞をおこし,右眼の視野視力障害をきたした症例を経験したので,文献調査とともに頭蓋内合併症の発生機序についても考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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