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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻12号

1988年11月発行

文献概要

症例

内耳奇形による髄液漏の1治療例

著者: 加藤正哉14 関博文1 鈴木晋介1 三条雅英2 小林俊光3 草刈潤3

所属機関: 1公立気仙沼総合病院脳神経外科 2公立気仙沼総合病院小児科 3東北大学耳鼻咽喉科 4現籍 東北大学脳研脳神経外科

ページ範囲:P.1395 - P.1398

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I.はじめに
 外傷性髄液漏は側頭骨及び,頭蓋底骨折に伴いしばしば遭遇する疾患である2).それ以外に髄液漏は中耳及び側頭骨の手術損傷,炎症性耳疾患,脳神経外科領域では聴神経腫瘍の術後などに認められるが9),こよような原因を持たない,いわゆる特発性髄液漏と呼ばれる疾患群がある1,14,20,24).このなかに,内耳奇形を合併し,幼小児に発症して特徴的な臨床像を示す1群が報告されている4,13,15).今回われわれは,髄膜炎を繰り返した特発性髄液漏の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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