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症例
MRIが有用であった乳児脊髄脂肪腫の1例
著者: 永根基雄14 江口恒良1 高柳和江2 大内敏宏3 井合茂夫1 谷口民樹1 河本俊介1
所属機関: 1亀田総合病院脳神経外科 2亀田総合病院小児外科 3亀田総合病院放射線科 4都立墨東病院脳神経外科
ページ範囲:P.1411 - P.1415
文献購入ページに移動腰仙部脊髄脂肪腫は比較的稀な疾患とされ,全脊髄腫瘍の約1%を占めると言われている.潜在性二分脊椎症に合併することが多く,皮下脂肪腫も伴いやすい.腰仙部皮下脂肪腫は主に新生児,乳児期に発見されるが,その際二分脊椎,脊髄脂肪腫の併存を疑い精査を進める必要がある.私たちは,腰仙部皮下脂肪腫,潜在性二分脊椎を合併した脊髄脂肪腫で,手術を施行した乳児を経験し,診断上CTに加えMRI(magnetic resonance imag—ing)が有用であったので,画像診断と手術所見につき,若干の文献的考察を加え報告したい.
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