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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻12号

1988年11月発行

文献概要

症例

後頭蓋窩出血で発症し死亡した斜台部脊索腫の1症例

著者: 古賀信憲1 門田静明1 畑下鎮男1 保坂泰昭1 杉村純1 榊原常緑1 高木偉1

所属機関: 1都立広尾病院脳神経外科

ページ範囲:P.1417 - P.1421

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I.はじめに
 頭蓋内脊索腫は,頭蓋底部に好発し,周囲の組織を圧迫しながら骨に浸潤,破壊しつつ,緩徐に発育するのを特徴とする.また,病理組織学的に腫瘍内出血をしばしばみるものの,臨床的には急激な症状の変化をおこしたり,致命的となる腫瘍出血を認めることは稀である.今回,われわれは,発症以前には全く症状を呈さず,脳卒中様の急激な発症で来院し,短時間にて死亡した斜台部脊索腫の腫瘍出血例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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