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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻13号

1988年12月発行

文献概要

研究

Dynamic CTによる下垂体腺腫の診断—下垂体microadenomaにおけるdirect signおよびindirect signについて

著者: 田辺純嘉1 上出廷治1 大坊雅彦1 丹羽潤1 端和夫1

所属機関: 1札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1457 - P.1463

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I.はじめに
 下垂体microadenomaに対し筆者らは過去数年間にわたりthin-section hypocycloidal tomography5),inter—cavernous sinus venography8),high resolution CT9)等を用いた診断の可能性と限界を検討し,それぞれにおける診断基準を明かにしてきた.その結果,high resolu—tion CTが最も有用であると思われたが,これを用いた場合でもmicroadenomaに対する診断率は約70-80%程度に留まり,とくに直径7mm以下の腺腫では重要な診断の手掛かりとなる下垂体茎の偏位・鞍隔膜の挙上等の所見はみられず,さらに直径5mm以下の腺腫では下垂体腺腫の存在を示すhypodensityを描出することさえも困難であった.
 そこで,直径5mm以下のmicroadenomaのより精度の高い診断法の確立を目指してDynamic CTを行い,その所見を腺腫の存在を直接示すdirect signと腺腫による下垂体組織の偏位を示すindirect signに分けて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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