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研究
高血圧性皮質下出血の臨床的検討—手術適応と長期予後について
著者: 吉本尚規1 藤田浩史1 太田桂二1 吉川尚規1 柴田憲司1 高橋勝1 魚住徹2
所属機関: 1松江赤十字病院脳外科 2広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.1465 - P.1470
文献購入ページに移動最近,高血圧性被殻出血,視床出血,小脳出血では運動,知的機能予後の検討より外科的治療に疑義がもたれてきており,手術時期7),手術方法についても議論が行われている2,8,9,12,14,19).しかし,高血圧性脳出血の10—15%を占める4,16)皮質下出血は臨床経験上,機能予後が良好なことから,良い手術適応疾患として安易に外科的治療が行われてきており,機能予後を検討した上での手術適応について論じた報告はない,
われわれは高血圧性皮質下出血の治療方針を導き出す目的で諸種臨床的因子,治療方法と退院時,長期機能予後について比較検討したので,その結果を報告するとともに手術適応について考察を加える.
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