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研究
小児小脳Astrocytomaの臨床的研究
著者: 安江正治12 富田忠則1 G.McLone1
所属機関: 1 2東京慈恵会医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.165 - P.170
文献購入ページに移動小児小脳astrocytomaは神経膠腫のなかで最も良性の経過をとる腫瘍の1つにあげられる.本腫瘍は緩徐に発育して亜全摘でも再発しない例が認められるが1,4,9),比較的短期間に再発を起こす例や1),再発時に悪性化2,3)が認められることも報告されている,このように経過が一様でないことから,小児小脳astrocytomaにも他の神経膠腫同様,種々な治療上の問題点が認められる.すなわち手術でどの程度摘出すべきか,再発する例は腫瘍の形態,発生部位などに共通点があるのかなどである.さらにこの腫瘍は他の後頭蓋窩腫瘍同様,水頭症を併発することが稀でなく,この病態に伴ってshunt手術が必要か否かも予後に影響する大きな問題と考えられる.本論文ではこれら問題に対し,CT scanの所見などを参考に検討を加えていきたい.
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