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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻2号

1988年02月発行

文献概要

症例

モヤモヤ現象に合併した亜急性硬膜下血腫—症例報告と文献的考察

著者: 川上喜代志1 高橋慎一郎1 園部真1 甲州啓二1 広田茂1 楠瀬睦郎1

所属機関: 1国立水戸病院脳神経外科

ページ範囲:P.205 - P.209

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I.はじめに
 モヤモヤ病は,脳血管写上両側内頸動脈終末部などの狭窄・閉塞と,それに伴う側副血行路としてのモヤモヤ血管が見られる,いまだ原因不明の疾患であり5,7,11),狭窄や閉塞の原因の明らかなもの,一側性のものなどは単なるモヤモヤ現象,類モヤモヤ病といわれる12).従来,成人モヤモヤ病および類似疾患の症状発現機序1,4,9,10)については,脳底部モヤモヤ血管(basal moyamoya)よりの出血としての,脳内出血または脳室内出血などが主であると考えられてきた.
 今回われわれは,類モヤモヤ病のtransdural anasto—mosis(vault moyamoya)が出血源と考えられ,硬膜下血腫で発症した1症例を経験したので若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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