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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻3号

1988年03月発行

文献概要

研究

巨大脳動脈瘤症例のNatural history—特に脳血管写,CT所見よりの検討

著者: 藤田勝三1 山下晴央1 増村道雄1 西崎知之1 玉木紀彦1 松本悟1

所属機関: 1神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.225 - P.231

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I.はじめに
 2.5cm以上の巨大脳動脈瘤は全脳動脈瘤中の7.4—13%6,11-13)の発生率が報告されているが,近年micro—surgeryの導入および巨大脳動脈瘤用の特殊クリップの開発にもかかわらず,なお手術死亡率は15-21%8,11-13)の報告があり,また手術による合併率も高く,その治療成績は満足すべきものではない.特に65歳以上の高齢者の巨大動脈瘤症例での外科的治療の決定にあたっては,手術のriskが大きいだけに,非手術例の巨大動脈瘤患者のnatural historyを正確に把握することが重要であると考えられる.今回,非手術例の巨大脳動脈瘤症例28例のnatural historyにつき,脳血管写,CT所見および臨床症状を参考にして検討した結果,興味ある知見を得たので,その結果につき報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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