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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻3号

1988年03月発行

文献概要

研究

遅発性放射線障害の治療—下垂体腺腫症例に対する長期ステロイド療法の検討から

著者: 藤井卓1 三隅修三1 柴崎尚1 田村勝1 国峯英男1 早川和重2 新部英男2 宮崎瑞穂3 宮城修3

所属機関: 1群馬大学脳神経外科 2群馬大学放射線科 3前橋赤十字病院脳神経外科

ページ範囲:P.241 - P.247

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I.はじめに
 脳の放射線壊死に関する症例報告は決して珍しいものではないが5,6,9,13),その治療について論じた報告は少ない.ことに神経膠腫に対する照射後の放射線障害の治療に関しては,腫瘍の再発との鑑別が難しいだけに,その治療効果の検討は十分に行い得ないことが多い.この点,下垂体腺腫症例においては,腫瘍の再発との鑑別が比較的容易であり,放射線障害の診断は下しやすく,治療効果の判定も行いやすい.ここでは,6例の下垂体腺腫症例で見られた脳の遅発性放射線障害についての概要を示すとともに,治療法についての検討を行い,他の頭蓋内悪性腫瘍,ことに神経膠腫例における放射線障害の診断,治療の糧とすることを目的とした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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