icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻3号

1988年03月発行

文献概要

症例

周辺血管の2度にわたる狭窄寛解を観察した破裂細菌性脳動脈瘤の1例

著者: 上家和子1 鮄川哲二1 小笠原英敬1

所属機関: 1鳥根県立中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.275 - P.280

文献購入ページに移動
I.はじめに
 細菌性脳動脈瘤は極めて短期間に形成され,その形態は短期間に変化することが知られている4-6,8,9,13,15-20,22).また,周辺血管では,攣縮,狭窄,閉塞などの所見も動脈瘤と同時に観察されている場合もある1,2,5,8,9,11,13,15-20,22).それらの周辺血管の変化については,一般にくも膜下出血においてみられる脳血管攣縮と同様の血管攣縮,あるいは血管炎による狭窄,細菌塞栓による閉塞,感染に伴う脳血管攣縮などが考えられるが,充分な検討はいまだなされていない.
 今回われわれは,心内膜炎からの細菌性脳動脈瘤の破裂後,動脈瘤の形状の変化のみならず,周辺血管の2度にわたる狭窄と寛解を観察し得た症例を経験した.細菌性脳動脈瘤における周辺血管の変化を中心に若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら