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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻3号

1988年03月発行

文献概要

症例

興味ある組織所見を認めた腰仙部脂肪腫の1例

著者: 大林正明1 上田伸1 松本圭蔵1 津田敏雄2 曽我哲朗2 四宮禎雄3

所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2健康保険鳴門病院脳神経外科 3徳島大学第一病理

ページ範囲:P.283 - P.287

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I.はじめに
 腰仙部脂肪腫は比較的稀な疾患で,すべての原発性脊髄腫瘍の1%程度といわれている4).本症の神経症状発現機序は牽引説1),圧迫説4),外傷説3)に大別されるが,現在ではこの3つの要素が相互に関与していると考えられている14),その発生は神経管のretrogressive dif—ferentiationの障害により,pluripotentialな性格をもつcaudal cell massの分化により生じる可能性が示唆されている17,18).われわれは典型的な腰仙部脂肪腫の1例を経験し,high resolution CT,手術所見および組織学的検討を行い興味ある所見を得たので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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