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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻4号

1988年04月発行

文献概要

研究

頭蓋咽頭腫の再発治療

著者: 佐々木司13 設楽信行1 高倉公朋1 間中信也2

所属機関: 1東京大学脳神経外科 2帝京大学市原病院脳神経外科 3現籍 陽正会寺岡記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.395 - P.401

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I.緒言
 頭蓋咽頭腫の治療方法は,初回治療では可及的に根治手術を目指し,全摘に伴う障害が大きいと判断される場合は亜全摘にとどめ,術後,放射線治療を加える方法が一般的と考えられている1,13).初回治療において手術時,全摘と判断された症例でも再発が認められることがある.全摘手術により好成績を得ているSweet20),Katz(Matson)9)の報告でも,全摘手術後の再発率はそれぞれ8.7%,26.5%と決して低いものではない.初回,全摘できなかった症例においては,再発はほとんど免れないことであり,腫瘍の再燃の時期が問題になる.これら初回治療に関しては,共同研究者の間中ら13)がすでに報告した.今回われわれは当施設で行った48例の再発頭蓋咽頭腫の治療方法とその効果を解析し,若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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