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症例
多発脳動脈瘤を合併したPersistent primitive hypoglossal arteryの1剖検例
著者: 藤井幸彦1 新井弘之1 竹内茂和14 佐々木修1 鎌田健一1 小川宏2 新保義勝3
所属機関: 1桑名病院脳神経外科 2桑名病院神経病理 3新潟大学脳研究所実験神経病理 4新潟大学脳研究所脳神経外科
ページ範囲:P.421 - P.426
文献購入ページに移動persistent primitive hypoglossal artery (PPHA)は胎生期に存在する4本の内頸・脳底動脈吻合血管(carotid—basilar anastomosis)の遺残動脈の1つで,比較的稀な血管奇形である.遺残胎生期動脈に血管異常,特に脳動脈瘤を合併する確率が高いことは周知のことであるが,この事実は動脈瘤の成因に関して興味深い.われわれはPPHAに多発脳動脈瘤を合併した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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