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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻5号

1988年05月発行

文献概要

くも膜下出血・脳動脈瘤

―研究―脳動脈瘤急性期のLipo-PGE1投与に関する臨床的検討

著者: 頃末和良1 近藤威1 石川朗宏1 鈴木寿彦1 長尾朋典1 玉木紀彦2 松本悟2

所属機関: 1長尾病院脳神経外科 2神戸大学脳神経外科

ページ範囲:P.509 - P.515

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I.はじめに
 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血後の遅発性脳血管攣縮は,破裂脳動脈瘤患者の臨床像および予後に多大な影響を及ぼす.脳血管攣縮に起因する脳虚血症状の発現に関しては,血管狭窄による血流減少とともに血小板凝集による血栓形成が大きく関与すると考えられている15,28,33)
 prostaglandin(PG)E1は血管拡張作用および血小板凝集抑制作用を主たる薬理作用とするprostaglandinである35,37).われわれは,従来のPGE1製剤に比べ血中半減期の長いPGE1含有脂肪乳剤Lipo-PGE1を脳血管攣縮由来の脳虚血症状を発症した患者に投与し,脳血流の増大と臨床症状の改善が得られたことを報告した21)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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