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出血
―症例―von Willebrand病に合併した後頭蓋窩急性硬膜外血腫の1例
著者: 竹中信夫1 峯徹1 池田栄二1 岩井英人2 草野正一2
所属機関: 1足利赤十字病院脳神経外科 2足利赤十字病院小児科
ページ範囲:P.529 - P.533
文献購入ページに移動出血性素因に合併する頭蓋内血腫は死亡率が高く,できる限りの術前検査と早期の適切な止血管理が望まれる2,7).その外科的治療に関する報告の多くは脳室ドレナージによるものであり2,10),von Willebrand病に関する大開頭の報告はBuchanan4)の1例,河野ら8)の1例とRice12)の1例があるが,その報告例は比較的稀である.しかし頻度は少ないとはいえ,極めて緊急に大開頭を余儀なくされる事態に遭遇することがある.最近われわれはvon Willebrand病に合併したテント上下後頭蓋窩急性硬膜外血腫の1小児例を経験したので若干の考察を加え報告する.
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