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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻5号

1988年05月発行

文献概要

出血

―症例―変形性頸椎症に合併した特発性頸部硬膜外血腫の1例

著者: 山王直子1 窪倉孝道1 西村敏彦1 小山誠剛1 坪根亨治1

所属機関: 1汐田総合病院脳血管障害センター

ページ範囲:P.539 - P.543

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I.はじめに
 特発性頸部硬膜外血腫(spontaneous cervical epiduralhematoma)は比較的稀な疾患であり,そのため,臨床症状が典型的でない場合,他の頸椎・頸髄疾患と鑑別が困難なことがある.
 今回われわれは,10年来の変形性頸椎症を有する患者で前駆する頸部痛が存在し,外傷を契機に完全四肢麻痺をきたし,一時,頸髄損傷が疑われたが,頸髄ミエログラフィーおよび頸部メトリザマイドCTミエログラフィーで脊髄背側の硬膜外腔に存在する圧迫性病変が原因であると診断され,手術により頸部硬膜外血腫であると確認された1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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