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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻5号

1988年05月発行

文献概要

血管

―症例―片頭痛にて発症し,中大脳動脈の狭窄と寛解を繰り返した脳血管炎と思われる1例

著者: 福田修1 西嶌美知春1 中田潤一1 神山和世1 遠藤俊郎1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科

ページ範囲:P.569 - P.573

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I.はじめに
 片頭痛の病態生理はなお明らかに解明されてはいないが,現在のところ頭蓋内外の血管異常反応性が関与していると考えられている2,7,8,13,18,27,33,34).そのなかには一過性の脳虚血症状としての片麻痺を伴う"hemiplegic migraine"などの報告3,4,6,31)もあるが,脳血管撮影にて実際,脳血管の病変がとらえられることは稀であった3,4,24,28)
 また一方,成人でも動脈硬化の関与の少ないと考えられる若年層の脳血管障害の主要因子として脳血管炎の存在を示唆する報告が散見されている5,15,30)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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