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腫瘍
―症例―心臓肉腫を原発とした転移性脳腫瘍
著者: 佐々木淳1 林成之1 中村三郎1 坪川孝志1 佐藤末隆2 沢田達男2 滝沢隆3
所属機関: 1日本大学脳神経外科 2日本大学第2病理 3日本大学第1内科
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動転移性脳腫瘍のうち肉腫は,癌腫と比較すると少数である.しかし,肉腫に対する全身的治療の進歩に従い,長期生存が可能となる一方で,脳転移例の増加も認められてきている3).一方,心臓に原発する悪性腫瘍の大半は肉腫であるが,非常に稀である3,6,19).またその脳転移例の報告は極めて少なく,予後も不良である1,2,5,7,11).今回われわれは,出血を伴う脳転移にて発症し,剖検によって原発巣を心臓肉腫であることを確認した症例を経験したので,若干の考察を加え報告する.
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