icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻5号

1988年05月発行

文献概要

腫瘍

―症例―術前照射が著効を呈した髄膜腫の1例

著者: 高橋潤12 牧田泰正1 鍋島祥男1 鄭台頊1 欅篤1 宮本義久13

所属機関: 1天理よろづ相談所病院脳神経外科 2現籍 京都大学脳神経外科 3現籍 滋賀医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.597 - P.601

文献購入ページに移動
I.はじめに
 髄膜腫は放射線感受性に乏しく,extra-axialの良性腫瘍であることから,その治療法としては外科的全摘出が最も理想的であると考えられている5,7,8,13,16).症例により,術前処置として,栄養血管の結紮や人工塞栓術などが試みられている.今回われわれは血管に富んだ巨大な髄膜腫に対し放射線の術前照射を試みた.照射後,腫瘍の大きさ,血管陰影の著しい縮小を認め,照射14カ月後に神経学的欠落症状をきたすことなく全摘し得た,この症例を紹介し,文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら