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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻5号

1988年05月発行

文献概要

三叉神経痛

―症例―三叉神経痛を伴う多発性脳動静脈奇形の1例

著者: 西沢義彦1 立木光1 三浦一之1 村上峰子1 切替典宏1 箱崎誠司1 齊木巖1 金谷春之1

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.625 - P.630

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I.はじめに
 中枢神経系にcapillary telangiectasisやcavernousangiomaがときに多発することは知られているが13),脳内多発性脳動静脈奇形の報告は極めて少なく,本例を加え著者らが渉猟し得た限り,6例の報告をみるにすぎない3,14,15,18,20)
 われわれは左頭頂葉と左小脳半球に独立した2個のAVMsをもち,左椎骨動脈にfenestrationを合併し,さらに小脳半球AVMのmain feederである上小脳動脈(SCA)の拡張,進展に起因する左三叉神経痛で発症した極めて稀な多発性脳動静脈奇形の1例を経験した,これに対し.AVMsを二期的に摘出し,三叉神経痛にはvascular decompressionを行い,両者ともに根治せしめたので,症例を提示し,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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