icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻6号

1988年05月発行

文献概要

症例

特異なMRI所見を呈した石灰化頭蓋内結核腫の1例

著者: 金城利彦1 六川二郎1 宮城航一1 高良英一1 銘苅晋1 石川泰成1

所属機関: 1琉球大学脳神経外科

ページ範囲:P.791 - P.795

文献購入ページに移動
I.はじめに
 近年,本邦においては肺結核による死亡率は減少を続けており11),それに伴って頭蓋内結核腫の頻度も低下している1,10,19).しかし,この結核腫もCT導入後のここ数年間,少数例ではあるが症例報告され9,14,20,27),決して稀な疾患とはいえない.
 最近われわれは粟粒結核罹患後21年目にCTスキャンで左前頭蓋底に石灰化像を発見し,手術により結核腫と診断した1例を経験した.頭蓋内結核腫のMRI所見についての報告は極めて乏しいので,術前MRIの所見を中心にして本症例を報告し,頭蓋内結核腫の治療方針について若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?