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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻7号

1988年06月発行

文献概要

症例

脳内出血を合併したアスペルギルス症の2例

著者: 北上明1 西沢義彦1 山本覚1 千葉明善1 立木光1 長谷川晴彦1 斉木巌1 金谷春之1

所属機関: 1岩手医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.863 - P.868

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I.はじめに
 近年,抗生剤,ステロイド剤の大量使用,悪性腫瘍に対する化学療法,さらに臓器移植などに対する免疫抑制剤の投与により,真菌による感染症が増加傾向にある.特にアスペルギルス症は注目を浴びてきているが,アスペルギルス症の増加に伴い頭蓋内アスペルギルス症も増加傾向を示している5,8).本症はその病態が多彩であり,診断,治療とも非常に困難で,予後は一般に不良である.今回われわれは脳内出血をきたした脳アスペルギルス症の2例を経験した.これらの症例のような巨大血腫合併の報告は稀であり,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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