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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻8号

1988年07月発行

研究

高血圧性橋出血の聴性脳幹反応—血腫と聴覚路の三次元表示法による検討

著者: 藪本充雄1 船橋利理1 中井易二1 駒井則彦1

所属機関: 1和歌県立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.945 - P.951

文献概要

I.はじめに
 聴性脳幹反応(auditory brainstem response,以下ABR)は,聴覚系および脳幹部の機能的変化を把える有用な検査法であるのみでなく,後頭蓋窩手術の術中モニターなど数多くの臨床応用に関する報告がある.われわれは,ABRを高血圧性橋出血における予後推定と,その手術適応の決定に利用しているが,時にはCT上の血腫部位と,ABRの所見に,障害側の一致をみないというdiscrepancyを経験する.この点を解決するとともに,ABR諸波の起源の異常と脳幹部血腫との関係を明らかにするために血腫と脳幹部聴覚伝導路を三次元的に立体構成した.それらの位置関係とABRの潜時及び波形変化を血腫除去術前後で比較検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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