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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科16巻8号

1988年07月発行

文献概要

研究

クリッピング困難であった内頸動脈後交通動脈動脈瘤の検討—特に血管撮影計測法との関連について

著者: 長澤史朗1 菊池晴彦1 金南奎2 米川泰弘3

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2漢陽大学脳神経外科(韓国) 3国立循環器病センター脳神経外科

ページ範囲:P.959 - P.964

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I.序論
 顕微鏡手術の発達,脳局所解剖の普及などにより,脳動脈瘤の手術成績は近年著しく向上してきた.なかでも内頸動脈後交通動脈分岐部動脈瘤(以下ICPC動脈瘤と略す)は,比較的頻度が高く,また視交叉部という手術する機会が多い部位に存在するため,この手術は比較的容易であるとされている.しかしながら内頸動脈の血流量は大きく,また多くの内頸動脈分枝や重要な脳神経が近接しているため,術中のトラブルは患者の予後に強く影響する.したがって他の困難とみなされている部位の動脈瘤と同様あるいはそれ以上に充分な心構えのもとに手術に臨む必要がある.今回,クリッピング操作に困難を感じたICPC動脈瘤症例につき,術前の血管撮影所見と術中所見との関連性を検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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